高知城

三方を四国山地に囲まれ、南は太平洋に面した高知県は、独自性の強い歴史を歩んできた。

安土桃山時代には、長宗我部元親(ちょうそかべもとちか)が土佐(現高知県)を統一し、四国統一へと突き進んだが、羽柴秀吉(はしばひでよし)の前に敗れた。関ヶ原の合戦後、江戸時代には、山内一豊(やまのうちかずとよ)以降、山内家の支配が続いた。幕末から明治にかけては、坂本龍馬(さかもとりょうま)をはじめ、日本の歴史を動かす人材を多く輩出した地であり、現在では、四国遍路八十八ヶ所の24番・最御崎寺から39番・延光寺、土佐の国・修行の道場16札所に、全国から空海の史跡を辿り、お遍路さん達が訪れている。そして高知市のほぼ中央に佇む城が、高知城である。

NHK大河ドラマ「功名が辻」で一躍有名になった山内一豊が、徳川家康(とくがわいえやす)から土佐一国を拝領し建てたのが、この城である。

昨年末、私は四国遍路の旅に出ていた。高校修学旅行以来38年ぶりの高知市だった。はりまや橋・桂浜は記憶にあるが、この城に立ち寄ったかは定かではない。ビルの谷間から見上げる石垣や天守閣は、私の脳裏に歴史を甦えさせてくれた。おもわず城郭の中へ足を向けてしまった。遍路の旅の途中下車だ。最終目的地が遠くなる・・・見学後、次の札所・竹林寺へと向かった。


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